某所からの避難場所・・・。何も考えていない迷走必至のblog

影男のゲヱムと手袋

【PSP】『アキバズトリップ・プラス』


PSP『AKIBA’S TRIP PLUS(アキバズトリップ プラス)』を1周クリアしました。

タイトルがそのものズバリなんであえて言及する必要もないと思いますけど、本作は東京の秋葉原を舞台としたアクションRPGです。実在する場所を舞台としたゲーム作品といえば『龍が如く』シリーズがまず思い浮かびますが、ゲーム性も非常に近しいものがありますね。敵と戦えば経験値を得てレベルがあがり、イベントや買い物で新しいスキルや技を習得したり、装備を交換してステータスをアップする。メインストーリーを進めるミッションとは別に、直接関係ないサブミッションも多数用意されており、クリアすることで戦闘パートを有利に進められるアイテムを得たり、あるいは称号の獲得等自分なりのやり込み目標を達成するモチベーションとなるわけだ。

主人公は大学受験に失敗して予備校に通う浪人生。受験勉強に勤しむわけでもなく、友人達と秋葉原で遊び呆けている。
そんな折、主人公の親友が留守電に謎のメッセージを残して消息を絶ってしまった。メッセージに従い、親友のPCを調べていると、そこにはこの世のものとは思えないほど美しい少女の写真…その背景にはなじみ深い秋葉原の景色。ツイッターならぬ「ぽつり。」で情報を収集し、親友が消息を絶ったと思しき場所を突き止め、現場に向かう主人公。そこに待ち構えていたのは”カゲヤシ”と呼ばれる人間ならざる吸血鬼「阿倍野優」であった。

阿倍野優に襲われ、瀕死の重傷を負う主人公。そこに現れたのは新友のPCにあった写真の美少女「瑠衣」。彼女は友人を助ける為に自らの危険をも顧みないで行動する主人公に感銘し、自身の血液を与えて主人公を救う。瑠衣によって一命を取り留めた主人公であったが、国家の調査機関を名乗る女性「御堂聡子」によって身柄を拘束されてしまう。

主人公は椅子に縛られた状態で意識を取り戻す。そこで国内情報調査機構「NIRO(ナイロ)」の現場責任者「瀬島隆二」から今秋葉原で多発している事件の裏に”カゲヤシ”が関わっているという事実を聞かされる。そして”カゲヤシ”の眷属である瑠衣から血液を得た主人公の肉体は、既に”カゲヤシ”化しており、その身体能力を使って”カゲヤシ”撲滅に協力を迫られる。

止む無く協力を約束した主人公は御堂聡子を通じてNIROの指令を受け取り、秋葉原自警団のメンバーと共に”カゲヤシ”と対峙していく…というところが導入部分。


メインシナリオで行う選択肢の内容によってルートが変化します。考えなしにしょうもない選択肢を選んでしまうとあっさりゲームオーバーになったりするので注意が必要です。背景設定含む物語の本質にたどり着くには周回プレイが必須なのですが、今回は共存ルートと呼ばれるエンディングで一旦終了しています。

1周のプレイにかかった所要時間は約15時間。エンディングデータから再開すればアイテムや装備等を引き継いだ状態でプレイを開始できるので大分楽ではあるんですけどね。

冒頭『龍が如く』シリーズに近しいゲーム性という話をしましたが、ビジュアル的にはそこまで作り込まれておらず、比較するとややチープな感じがしますね。街中では人通りが少なすぎて寂しく、行動できるエリアは細かく設定されていて歩ける範囲は非常に狭くせせこましい感じがします。キャラクター同士の掛け合いによるイベント演出は、まったく表情が変わらないキャラクター同士のやり取りが結構不気味。画面上では2次元のキャラがカットインされるのでそっちを見て脳内補完する必要があります。

アクションに関しては操作性がイマイチで動きも何か違和感がありますね。ゲームとしての完成度は『龍が如く』シリーズには及ばないですが、本作独自の要素として日光を大量に浴びると炭化するという特性をもったカゲヤシを効率的に退治する為の「ストリップアクション」と呼ばれるシステムがあります。頭・上半身・下半身の部位毎にダメージ設定があり、攻撃を加えることで着衣が乱れたところをアクションボタン長押しで発動し、一気に服を剥ぎ取ることができます。着衣を全部剥ぎ取るか破壊してしまえばカゲヤシは炭化して消滅してしまいます。服装の種類ごとに「極意」があり、それを習得していると剥ぎ取った服をそのまま手に入れることができるんですね。手に入れた服は自分で着用してもいいし売ってしまってもいい。「ストリップアクション」は男女問わず有効なので、女子高生のカゲヤシをあられもない下着姿にひん剥くのが中々楽しいですねw ただし服欲しさに一般人に対して追剥みたいなことをやってると後でしっぺ返しを食らうので注意が必要です。

シナリオに関しては良い意味でも悪い意味でもセカイ系のラノベテイスト。ゲームの世界観にはマッチしていると思います。

キャラクター(特にカゲヤシ側)は魅力的ですが、特に主人公キャラの設定がドラクエ形式で時折挿入される独白以外は基本的に一切セリフを発しない為にイマイチ掴みどころがないんですよね。先にも書いたように選択肢によってヒロインであるカゲヤシの文月瑠衣との関係が大きく変わるものだから、きっちりと嵌めてしまうと物語的に色々おかしなことになる…というのは理解できるんですけどね。

個人的に引っかかるのはそもそも主人公が事件に首を突っ込むきっかけとなった友人の失踪が、事象として提示されているだけで”友人”の存在はビジュアルはおろか名前すら出てこない。それ故、主人公との関係性に密度を感じられず、その後のシナリオにも一切関わってこないから、最初の自らの危険も顧みず…という件がすごく薄っぺらく感じてしまう。多少冗長となっても友人の人となりや主人公にとって大事な存在であることを認識できるくらいの演出はあってもよかったのではないか、と思うんですよね。


本作は来季の新作アニメ化が予定されているそうで、プレイするタイミング的には丁度良かったと思います。あと、個人的なことで恐縮なんですけど、今年仕事で東京に出張する機会が複数回あって、本作の舞台である秋葉原にも何度か足を運んでるんですね。勿論仕事の合間なんで観光気分でがっつり踏破したワケではないんだけど、ゲームに出てくる建物や公園なんかも近くを通ってるのでより身近に感じられたのも良かったと思います。

続編はPSVと据え置き機でPS3とPS4版が発売されており、私はPS3版を所有しています。また、本作の前にプラスの付かない無印版があるのだが、メインシナリオには大きな変化はなく、ビジュアルの強化やイベントフルボイス化、サブミッションやアイテムの追加等が施されているので、初めてプレイするなら本作の方がおススメ。無印のセーブデータとも連動していてアイテムが貰えたりするらしいですけど、要するに無印版は未完成品という認識でいいと思いますね。続編は機会があったら早めにプレイしたいと思ってますけどいつになることやら…


 

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【PSP】『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』


PSP『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』の廉価版を難易度「ユルヤカ」でクリアしました。わざわざ「廉価版」であることを補足したのは、フルプライス版からシステム面においてかなり調整が加わっており、セーブデータも連動していないからであります。

【ストーリー】
舞台は、あらゆる分野の超一流高校生を集めて育て上げる為に設立された、政府公認の特権的な学園「私立 希望ヶ峰学園」。国の将来を担う希望を育て上げるべく設立されたこの学園に、至極平凡な主人公、苗木誠もまた入学を許可されていた。
平均的な学生の中から、抽選によってただ1名選出された超高校級の幸運児として……。

入学式当日、玄関ホールで気を失った誠が目を覚ましたのは、密室となった学園内と思われる場所だった。
「希望ヶ峰学園」という名前にはほど遠い、陰鬱な雰囲気。薄汚れた廊下、窓には鉄格子、牢獄のような圧迫感。何かがおかしい。

入学式会場で、自らを学園長と称するクマのぬいぐるみ、モノクマは生徒たちへ語りはじめる。
――今後一生をこの閉鎖空間である学園内で過ごすこと。外へ出たければ殺人をすること。――

主人公の誠を含め、この絶望の学園に閉じこめられたのは、全国から集められた超高校級の学生15人。
生徒の信頼関係を打ち砕く事件の数々。卑劣な学級裁判。黒幕は誰なのか。その真の目論見とは……。

<以上Amazonより引用>

本作のシチュエーションはいわゆる「クローズド・サークル」モノ。近作では現在放送中のアニメ「迷家(マヨイガ)」なんかがそれに該当しますね。この手の作品って色んなメディアに相性がよくって、基本的に閉鎖された空間内ですべて完結できるから特に低予算の実写作品では純粋にアイデア勝負みたいなところがあって近年多用されているものであります。

細かい設定はさておき、プロットに関してはどの作品も大差はなく、またストーリー的な深みとも無縁でありまして、そういうものを求めるむきにはあんまりおススメはできません。内容的にも残酷な描写が多いですしね。でもそのあたりに抵抗がなければどの作品も途中までは確実に楽しめると思うんですね。いわゆるこの手の作品に対する評価が分かれるポイントはズバリラスト。過程で提示した謎や伏線を回収して破綻なくまとめあげているかどうか、が最重要であるといっても過言ではありません。

次に重要なのはキャラクター。群像劇ですから、登場するキャラクターはある程度数を揃える必要があるんですけど、物語を進行させる為の役割分担を明確にしつつ個性を際立たせないと中々魅力的なキャラクターとはなりません。シナリオの性質上、進行上の役割とは別にシナリオ全体の謎の一部を担わせることも重要なポイントです。

以上のようなジャンルを構成する基本的な要素を踏まえた上で本作を分析すると、極めて忠実にそのフォーマットに倣っており、一応は成功しているといっていいんじゃないでしょうか。スタイリッシュなビジュアルデザインに豪華な声優陣、特に本作を象徴するキャラクターである”モノクマ”に「ドラえもん」の呪縛から解放された大山のぶ代氏が起用されているのが素晴らしい。”モノクマ”のビジュアルイメージと相まってまさに「黒いドラえもん」とも言うべきシュールでどぎついセリフが聞けるだけでも価値があると思います。

本作の性質上、シナリオに関わる部分について言及はできませんが、ゲームの流れとシステム的な部分の感想を。登場人物たちは劇中において様々なルールにより行動を制限されており、それはそのままプレイヤーにも適用されます。

大きくは事件発生までの(非)日常パートで他のキャラクターとの交流を深めたり情報を収集し、殺人事件発生後は非日常パートで事件の捜査を行い、本作のキモである”学級裁判”において事件の真犯人を追いつめる、という流れ。

前半部分は通常のADVとほとんど同じです。舞台となる”希望ヶ峰学園”は大きく寄宿舎エリアと学舎エリアに分かれており、それぞれ3Dのマップを移動して目的地に向かいます。一応ショートカットもできるのですが、任意の場所ではなく他のエリア(階層含む)との接合点のみなので微妙に使いづらいです。イベントのある場所は”!”マークで表示されていて分かりやすいですが、階層ごとにショートカットのマップメニューを開かないといけないのはちょっと面倒。私はインストールしてプレイしたのでそうでない場合の状態は分からないのですが、ここで読み込みの為の待ち時間が発生したりすると結構なストレスにはなりそうです。あとその他のキャラクターが居る場所も件のマップ画面に表示されるのですが、室内はいいとして廊下等の共有部分に居たりすると探すのに手間がかかる場合がありますね。

捜査は”学級裁判”で使用できる”言弾(コトダマ)”を収集することで行います。リアルな制限時間等はなく、すべての材料を揃えた時点で”学級裁判”へと移行しますので、ここでの見落としで後々手詰まりになるという心配はありません。

本作のメインイベントといえる”学級裁判”モードでは”ハイスピード推理アクション”というコピーの通り、アクション要素が非常に強いです。

まずは「ノンストップ議論」登場人物たちが交わすセリフの中からウイークポイントを見つけ出し”言弾”をぶつけることで”論破”する。最初は”言弾”を選択する必要もないが、後半になってくると複数の”言弾”の中から適切なものを見つける必要があったり「ノンストップ議論」の発言の中からウイークポイントを見つけなければならなかったりします。このモードは正答するまでループする構造となっており、最後には主人公の独白でヒントが提示されるので余程のことがない限り解答が分からないということはないはず。

次は「閃きアナグラム」虫食い状態となったキーワードに対し、当てはまる字を選択して撃ち落としていく。

次は「マシンガントークバトル」誰かを追いつめた際、一切の議論を拒否する形で次々と繰り出される否定の言葉をリズムゲームの要領で打ち消していく。判定は結構甘いのでゲージを確認するより現れるセリフを発見することに集中した方がいいような気がします。

次は「人物指名」それまでの論旨からどの人物がその案件に該当するのか当てるもの。

最後に「クライマックス推理」それまでの議論で確定した事柄を時系列に再現された漫画風のカットに抜けたコマを当てはめていく。ここまでくればヒントを参照すれば大抵分かるが、稀に判別の難しいカットがあるので注意が必要です。

”学級裁判”の各パートには制限時間が設けられており、それをオーバーしたり、設定された”お手つき”数を上回った時点でゲームオーバーとなりますが、何度でもリトライできるので心配無用。プレイヤーのミスによる事実上のゲームオーバーは存在しません。そういう意味での緊張感はないですが、シナリオが進むごとに続きを見たいという欲求がどんどん湧いてきて止め時が難しいんですよね。ありとあらゆる手を使って文字通りこちらを嵌めようとしてくるので気が抜けないというか、些細な違和感が後の大きな伏線になっていたりとか、体感型のエンタテインメントであるゲームというメディアを存分に活用した盛りだくさんの内容になっています。

本当に内容について具体的に説明できないのがもどかしいんですけど、冒頭であった「クローズド・サークル」モノや残酷描写が肌に合わない人以外には間違いなくおススメできる佳作です。すべてのゲームファンがやるべきとまでは言わないけど、やって損はないとは断言できますね。今プレイするならPSVのリメイク版がベストだと思いますが、PSP版の中古ならゴミのような値段で買えますよw(但し続編は廉価版もなくてそこそこの値段はしますが、2本共買ってもPSV版よりは安く手に入ると思います)


 

→『絶対絶望少女~』は未所有です。でも多分そう遠くないタイミングで購入すると思いますw



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【PSP】『英雄伝説 空の軌跡SC』


…というわけで2016年の年明けから前作『~FC』に引き続き、私的には怒涛の勢いで一気にエンディングまで到達した『英雄伝説 空の軌跡SC』の総論など。クリア時間は前作約45時間、本作で約65時間。実質2本でひとつのシナリオと考えたら結構な大作と言えますが、ここまで集中してプレイできたのは王道RPGとしての総合力もさることながら、シナリオ・演出・キャラクター造形やら何やら細かい設定に至るまで非常に行き届いた作品であったからだと思います。

物語が進むごとにパラメータではないキャラクターの心の成長が自然に感じられるのは実際すごいことだと思いますよ、うん。

本作の魅力といって、あらまし前作の感想で書いちゃったので新たに本作に限って特筆すべきところって実はそんなになかったりします。同社の『イース』同様、ひとつの物語を2つの作品に分けてリリースすることを前提にした伏線の張り方や、前後編のボリューム比率等、共通する点も多く見られます。実際『イース』という作品の成功が背景になければ、本作の構成は存在し得なかったと考えてもいいんじゃないでしょうか。

決定的に違うのはプレイヤーキャラクターの立ち位置ですかね。『イース』のアドル君はゲーム中にその感情について言葉や演出による表現が極力抑えられているのに対し、本作のエステル・ブライトはストレートにぶつけてくる。嬉しい時や哀しい時、怒りもすべて自分の言葉や行動で表現するのは、前者がドラクエとするならば後者はFF。たとえが適切かどうかは分かりませんが、私の感覚的にはそんな感じです。

一応事件の黒幕であるワイスマン教授の陰謀を阻止して物語的には大団円を迎えた最終盤、謎の結社「身喰らう蛇」における彼奴の立場より更に上位の存在について仄めかされており、今回ほとんど描かれなかったカルバード共和国やエレボニア帝国、更に自治州と呼ばれる属国の存在等、本作以降のシリーズ展開において重要な設定の一部を散見することができます。今のところ「身喰らう蛇」並みに情報が少ない「星杯騎士団」については、本作の終盤に続編(3rd)の主人公となるケビン神父の口から自身のバックボーンと併せて言及されています。こういう引っ張り方は上手いですね。

本作に登場したキャラクターたちのその後の活躍が気になるところなんですが、続編である『~3rd』のプレイはインターバルを置きたいと思います。劇中同様1年ぐらい間隔を空ければほどよくリセットされていい感じになるかな?まぁ既に購入してから数年は寝かせているので1年や2年余分に積んだところで大差はありませんからねw

発売から10年近い時間が経過していて今更もいいところなんですが、王道RPGの底力というか、その面白さを再認識させられたような気がします。ストーリーも良かったけどやっぱりシナリオの秀逸さは群を抜いていると思いますね。やっぱRPGはシナリオですよ。

プレイ日記で細かい内容を書けなかった名場面とかセリフとか、もっと掘り下げたいという思いもあるんだけど冗長に過ぎるような気がするんで止めておきます。

次にプレイする作品なんですけど、本作のエンディングを迎えてからも結構余韻が残っていて、うかと同じジャンルの作品に手を出すのはちょっと躊躇われるんですね。しばらく据え置き機の作品もやってないし、肩肘張らずに気軽にプレイできそうな作品から適当にチョイスしたいと思います。


 

今からプレイするならやっぱりVita版がベストなんじゃないでしょうか。前作と併せて廉価版が発売されたら買ってみようかな


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【PSP】『英雄伝説 空の軌跡FC』

PSP版『英雄伝説 空の軌跡FC』を1周クリアしました。

実は『~軌跡』シリーズをプレイするのは今回が初めてなんですよね(汗)
VitaやPS3等でリメイクされた作品は未所有ですが、PSPで発売されたシリーズ作品は『那由多の軌跡』まで所有しています。
『軌跡~』シリーズとしては本作『空の軌跡』が3部作で、計6本。シリーズ作品のいずれも未プレイ状態のまま買い重ねる行為は私的には珍しくもないですが、作品が増えていくに従って最初のプレイに対するきっかけが掴み辛かったりします。何と言うか、乗り遅れた感?シリーズの評価が高ければ高いほど最初の一歩を踏み出すのが難しい。このあたりの感覚は普通の人には中々理解してもらえないと思います。似たような系統では『テイルズ~』シリーズや『サモンナイト』や『グローランサー』等がありますね。

本作は『英雄伝説』シリーズの6作目としてもカウントされてるワケですが、そこから数えたらPCEの『ドラゴンスレイヤー英雄伝説Ⅱ』以来20数年ぶりにシリーズ作品のプレイということになります。

うん、何と言っても業界では老舗中の老舗である「日本ファルコム」謹製だし、本作以降半ば独立した形でシリーズが確立しているという事実を確認するまでもなく本作が面白くないワケがないのは明白なんですが、いずれにせよ購入してから数年間も寝かせていたんですよね(汗)プレイを開始してからのべ40時間余りを費やし、ついさっきエンディングを観て今猛烈に後悔しています。何故とっととプレイしなかったのか、と。

いやぁ、シリーズのファンにとっては今更もいいところの話なんでしょうけど、すげー面白かったです、コレ。こんなアホっぽい感嘆詞しか出てこないほど内容については完璧、といっても過言ではありません。

何と言っても登場するキャラクターがプレイキャラのみならず、イベント限定のサブキャラに至るまでしっかり丁寧に作り込んであっていちいち魅力的なのがいい。どのキャラクターも表面的なものだけでない、バックボーンや葛藤が色々あって、それを直接的に表現するのではなくシナリオの端々でプレイヤーに気付かせるというのは至難の業だと思いますね。それが敵となるキャラクターにまで徹底しているのだから素晴らしい。本当に嫌いになるキャラクターがほとんど見当たらないですね。

主人公となるキャラクターは16歳の少年少女。それに対して40も半ばを過ぎたジジィが感情移入するには相当無理があるような気がしますが、ゲームをやってる間はそんなの関係ない。エステル、ヨシュアと共に各地を巡りながら、実際にリベール王国の情景を体感しているような感覚。最近プレイした和製RPGでは『妖怪ウォッチ』のそれが近い気がします。全然雰囲気は違いますけどね。

うまく言えないんですけどシナリオと風景が一体となっているというか、優れたシナリオも世界観も違和感なく融合しているのが本作が名作たる所以なんじゃないかな。ゲームで時間を忘れてのめり込むなんて最近ではほとんどなかったんだけど、本作に関してはPSP本体の電池があっという間になくなるぐらい集中してプレイしていたと思います。

で、あのエンディングですよ。ネタバレになるんで詳述はしませんが、リアルタイムでプレイしていた方がここから1年間もお預けをくわされていたなんて、気の毒というかあり得ないw もちろん私は続けてプレイしますよ、えぇ。

どのシナリオも良かったんだけど特に印象に残っているのは終章を除いたら第2章「白き花のマドリガル」かなぁ。学園祭準備までの束の間の学生生活であったほのぼのとした雰囲気とは一転、終盤の海上追跡シーンなんか手に汗握る展開とのギャップがすごい。あと第3章「黒のオーブメント」の終盤で重剣のアガットがティータを諭すシーン。大の男が幼女の横っ面を引っ叩くという衝撃的な場面の後、言葉は乱暴ながら優しさと気遣いに溢れているアガットのセリフに痺れます。

今からプレイするならフルボイスになって演出面が強化されたリメイク版がいいんでしょうけど、ドット画による動きだけで表現した演出とテキストだけでも十分楽しめます。PSPのメディアインストールに対応しておらず、マップや場面の切り替えで発生する待ち時間が気になるところですけど、不満らしい不満って本当にそれぐらいしかないです。

元々RPGにおけるやり込み要素には興味が薄い私ですが、先が気になってサブクエストも大分すっ飛ばしちゃったんで、終わってみたらもう少し丁寧にプレイしておけば良かったかなと若干後悔しています。ただ、「強くてニューゲーム」でももう1周するより続きをプレイしたいという気持ちの方が強いので、また忘れた頃にリメイク版でも購入した際に挑戦してみようかな。

取りあえず、続編の『~SC』はできる限りじっくりプレイしたいと思います。

…というワケで今年のプレイ日記一発目は『英雄伝説 空の軌跡SC』に決定。メディア2枚組で大幅にボリュームアップしていて、凡作ならそれだけで尻込みするところなんですが、本作に関して言えばもっと長く楽しめるという期待感しかありません。

いかな旧ハードの作品とはいえ、こんなに良くできているのに中古でゴミのような値段で売られているのが納得できないwまぁそれだけ数多く流通したってことですね。



→私の周りだけかもしれないけど、中古でも滅多に見かけないんですよね


→こっちでもいいんだけどEvoと比較すると中途半端な気がします

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【PSP】『ラストランカー』
ラストランカーラストランカー
(2010/07/15)
Sony PSP

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カプコンから2010年に発売されたPSP用ソフト『ラストランカー』をクリアしました。

のべのプレイ時間は30時間足らず。ランキングファイルはすべて埋め、一周クリア後の追加修練も達成したので本作に関しては完全終了ということでいいと思います。

<世界中の戦士の殆どである約10万人の戦士が所属する組織「戦候機構バザルタ」、通称「機構」が支配する世界。戦士達はランキングによって格付けされ、ランキング上位の者が「力」によって世界を統治していた。機構と関わりを持たず、カンタレラという集落の青年ジグは、ただ繰り返される儀式と伝統を守る生活に意味を見出せず、自分自身の価値を実感するため、故郷を捨てて機構へ入ることを決意する。>※Wikipediaより転載

本作の最終目的はタイトルにある通り「戦候機構バザルタ」における”ラストランカー”すなわち、ランキング1位になること。単純明快な目標に対し、数字によるランキング表示は、てっぺんにのし上がってやろうという主人公の思惑と同じく、シンプルであるが故にプレイヤーのモチベーションも掻き立てます。

ランキングを上げるには機構または個人が公募する”修練”に参加し、その報奨として得るか、他のランカーとタイマン勝負の”ランキング戦”を行い、勝てば相手のランクを奪えるというルール。ぶっちゃけ上位のランカーが下位のランカーに勝利しても、ランキングダウンというリスクに見合うメリットが少ないんでどうかなと思うのですが、どっちに選択権があるのか分からないですけど、極端に差がある場合は受けなくてもいいっぽいのでこの世界独自のマナー、みたいなものが存在するのでしょう、多分。

っていうかシナリオの進行度合いによって仕掛けられるランキング戦はほぼ決まっているので、戦闘の工夫次第でケタ数が変わるくらいのジャンプアップ!何てことは基本的にムリ。”修練”についても同じくで、現在の身の丈に合った内容のものしか参加できない…以前に情報そのものが告知されないので、そういった点での自由度はほぼゼロといってもいい。

そもそも修練の参加資格がランキング〇〇〇〇位以上とか明記されているケースも多いんで、その前後の”修練”もしくはランキング戦で調整する必要があるのが容易に分かってしまうというのが、本作の本質的な底の浅さを露呈していますね。

本作の市場価格は発売後ほどなく¥1000台の安値で安定しており、現在では店によっては¥500程度のところもあって、値段だけを見る限り世間的な評価は決して高くはありませんが、コアメーカーのマイナー作品として片づけてしまうのは惜しい部分も多々あるんですよね。

秀逸なのはやっぱり戦候機構の設定かな。ランキングってこれ以上ないくらい端的にゲームの中の自分のポジションが明確じゃないですか。シナリオの演出もうまくマッチしていて、例えばジグが機構に入りたてのペーペーの頃にはランキング90000台のザコランカーにすらなめられるとか、段々ランクが上がってくると町の住人や他のランカーの態度が明らかに変わってくるとかね。

機構とこの世界を支配するのはランキング上位7人による”七騎士”なんですが、それぞれが個性的で、組織としての意思統一がまったくなされていないというのも面白い。七騎士の中では唯一の常識人と思しきロザのキャラクターがいいアクセントになっていると思います。結局ストーリー終盤に至るまで世界全体に影響を及ぼす共通の敵の存在が明らかにならず、”イビノス”と呼ばれる正体不明の生物による脅威が断片的にあるだけで七騎士が理不尽な圧政を強いて民草を苦しめているワケではないので、表面上は至って平和なんですね。後にジグも所属することになる”アンチ”の存在の方が、その他大勢のランカーたちのみならず、一般の住人にとっても余程脅威になっているというのが印象的です。

その性格故か運命なのかは知れませんが、本人の意に反して面倒事に巻き込まれることが多いジグ。”チカラこそすべて”というシンプルな社会でひたすら上を目指す生活に憧れていただけなのに、「カンタレラ」出身というだけでアンチのマキスやイゴリダに目をつけられるわ機構からは疑惑の目をむけられるわ、何となく身を寄せるようになったタイロン租界でも親分の失踪が何故か自分のせいになってるわ、故郷を滅ぼされた挙句、かつての親友に恨まれて裏切り者扱いされるわで踏んだり蹴ったり。故郷の惨状を目の当りにしても機構に対して怒りを向けることもなかったクールな性格でも、四面楚歌で今日寝るところも追われるに至ってはさすがにこたえたとみえ、何かにつけてジグの世話を焼いてくれた最弱ランカー、ポッドの優しさにほだされる一面も。

あと、ランキング戦を行えるランカーにはすべて”通り名”的なものがつくのですが、主人公であるジグはストーリーの進行によって変わっていきます。”辺境の獅子”→”加護をうけし英雄”まではいいとして、最終的に”レンの同期”ってのはどうなの?あ、レンっていうのはジグと一緒に機構に入ったキャラクターで本作でいうところのメインヒロイン的なポジション。かつて機構を創設したものの、現在は没落しているサルバトーレ王家の末裔というバックグラウンドがあるんですが、タイロンやハースに言わせると”面倒くさい女”ということらしいw例によって主人公に好意を寄せていくんですけど朴念仁の主人公は中々気付かないというお約束通りの設定です。

10万人規模の組織といってもゲームに登場するランカーはランキング戦不可を含めても200人に満たないので、ボリュームはなく、非常にコンパクトにまとまっている印象。ただ登場するキャラクターはしっかり確立されていることに加えて声優陣が豪華なのでそちら方面にもフィットする作品ではないでしょうか。

最近のRPGにしてはパーティなしの主人公オンリーというのは珍しいかも。あとクリア後要素もないんでとことんやり込みたい方にとっては若干物足りないと思われるかな?でも私的には丁度よいボリュームでそれなりの達成感も得られたので満足です。いいゲームでした。


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