某所からの避難場所・・・。何も考えていない迷走必至のblog

影男のゲヱムと手袋

【PS】『仮面ライダー龍騎』
最近CSで全話観賞した勢いで初代PS版『仮面ライダー龍騎』をプレイしました。

『仮面ライダークウガ』から始まったいわゆる平成ライダーシリーズはこれまで関心がなくてほとんど観ていなかったのですけど、近作を何となく観るようになってからCS導入を機に過去作品についてもチェックしだして現在に至っておりまして、平成に入ってからも既に10年以上経過していると思えば今20代前半の方ってこっちが懐かしい”原点”なんですよね。

ま、実際昭和から現在に至るまで総てリアルタイムで体験しているようなツワモノはそう居ないでしょうし、当時の偏見を取っ払ってみれば改めてその面白さというか、幼少の頃とはまったく異なる方法論でもって構築されたストーリーは逆に新鮮だったりします。

件の『仮面ライダー龍騎』は平成シリーズの3作目。13人の仮面ライダー同士が戦うという異色作で、映画版も含めて複数の結末が存在します。

本編は序盤他のライダーも中々出てこなくてかったるいんですけど、中盤から終盤にかけての怒涛の展開で先が気になって一気観してしまいました。ネタバレは避けますけどラストも衝撃的でしたね。

いわゆる「イケメンライダー」の方向性を決定付けた作品でもありまして、同シリーズ出身でTVドラマなどで活躍している若手・中堅俳優の多くを輩出しているのですけど、裏を返せばシリーズ出演当時は無名で実績もないということ。細川茂樹みたいな例外はありますが、概ね状況は似たような感じであります。

ま、上記の状況を差っ引いたとしても本作に出演している役者の演技は全般的にお世辞にも上手いとはいえず、それが関係しているかどうかは分かりませんが出演者が多い割りに現在まで継続して目立った活躍をされている方は少ないような気がします。

それはさておきゲームの内容について。

2002年の発売だから時期的にはPS2が主力になりつつあった頃だと思うのですけど何故か初代PSでの発売。販売元はバンダイですが、ゲーム自体はデジフロイドという会社が制作しています。

あまり聞いたことがないメーカーだったので調べてみたらあの私的トラウマ級のクソゲー『宇宙刑事魂』を作ったとこやんけー!

…ということで不安8割でゲームをスタート。おなじみのテーマソングにフルCGのオープニングはまぁ悪くない。TV本編もCGを使った演出が見受けられますけど、そっちのレベルが低いから遜色ないといってもいいぐらい。ま、オープニングなんて2・3回見たら飽きるんでどうでもいいんですけど、むしろそっちのデキが良すぎると本編とのギャップがでかくなるから逆効果だったりします。

任意のキャラクターを選択して全8戦を戦い抜く「1Pバトルモード」が本作のメイン。
最初に選べるのは龍騎、ナイト、ゾルダ、シザースの4人で、「1Pバトルモード」をクリアしたり、クリア後に手に入るカードポイントを使ってカードを取得することで使用できるキャラクターが増えていく。

最終的には13人の仮面ライダー+αとモンスターの一部が使用できるようになります。一応総てのキャラクターを解除するところまでプレイしました。

一応3Dポリゴンを使用してますけどプレイ感覚は2D対戦格闘のそれでありまして、使用するボタンも基本は大小攻撃ボタンのみと非常にシンプルな作り。あと本作最大の特徴であるカードを使用するというのがキモとなってきます。

使用できるカードはキャラクター毎に異なり種類が多いほうが有利なのは間違いないのですけど、その分カードの少ないキャラクターは基本性能が高いような気がします。あくまで感覚ですけど。

ボタンを入力してから技が出るまでのレスポンスが遅く、CPUの設定が強くなってくるに従って中々基本攻撃が当てられずストレスが溜まります。…とはいえ、基本はソードベントやシュートベントで地味に相手の体力を削り、アドベント→ファイナルベントでトドメという流れで、キャラクターが変わっても感覚としては大差はありません。

キャラクター同士の相性で若干苦労する場面もありますが、難易度ノーマルでも数えるぐらいしかコンティニューしてませんので、全体的な難易度は大したことないと思います。

前作…というワケでもありませんけど同じ初代PSで発売された『仮面ライダー』『仮面ライダーV3』と比べるとシナリオ的な要素が一切排除されていてそのあたりの原作再現度は低いですね。

前作でもあったカードゲットモードは種類が大幅に削減されて取得時のダブリもなくなり、簡単にコンプできるようになりました。


以上を総合すると限りなくクソゲーっぽいんですけど不思議と最後までプレイできたのはやはり難易度が低くて作業的なプレイの繰り返しで簡単にクリアできたからでしょうね。あと「2P対戦モード」は経験していないんですけど、対人戦となるとそれなりに駆け引きが熱いんじゃないでしょうか。尤もキャラクター間のバランスは相当悪いので使用するキャラによってはフェアじゃなくなる可能性は高いですが、逆に性能差をハンディキャップにする手もありますけどね。

ゲームとしての完成度は高いとは言えませんが、ファンならそれなりには遊べるデキだと思います。


仮面ライダー 龍騎仮面ライダー 龍騎
(2002/11/28)
PlayStation

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| PS | 18:28 | トラックバック:0 | コメント:0
Wiiの後継機
本日配信の記事をコピペ。


<任天堂>Wiiの後継機を12年に発売 「E3」で仕様を公表

任天堂は、家庭用ゲーム機「Wii」の後継機となる新しいゲーム機を12年に発売すると発表した。6月7日から米ロサンゼルスで開かれるゲーム展示会「E3」に出展し、具体的な仕様について公表するとしている。

 Wiiは、06年に発売され全世界で8600万台を販売している家庭用ゲーム機。リモコン型コントローラーを使った独自の操作が特徴で、「Wiiフィット」などのソフトがヒットし売り上げを伸ばした。10年5月には7093万台を売り上げて「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」を抜き、同社の据え置きの家庭用ゲーム機で最も売れたハードとなった。 (毎日新聞デジタル)


ファミコンの発売からスーパーファミコンの登場まで、常に業界のイニシアチブを握ってきた任天堂ですが、ニンテンドー64以降現在のWiiに至るまでSONYの後塵に甘んじている状態が続いています。

そういう意味で競合他社に先駆けた今回の任天堂の発表ですが、元々Wii自体が他社現行機の性能に遠く及ばないこともあって、インパクトに欠けるなぁというのが第一印象。具体的な仕様等については記事にあるように6月の発表を待たなければなりませんが、せいぜいPS3に匹敵する程度で落ち着きそうな予感。

任天堂の思惑は知りませんが、全世界の販売台数を持ち出してみても結局のところ


事実上の敗北宣言


という印象しか持てないんですな、これが。


付け加えると今年の2月に満を持して投入した3DSの不振も今回の発表の一因なのかな、と。

いや、数字的な根拠はないんですけど店頭での状況を見ているとねぇ…
お世辞にも”売れている”とは思えないのが正直なところです。


問題のWiiに関して言えば、最早完全に手詰まり状態。
新作は出ないしたまに出ても大して売れない負のスパイラル。そのくせ箸にも棒にもかからないク○ゲー率は異様に高いというw

過去の遺産で食いつなぐバーチャルコンソールもロクに追加タイトルも出てこない現状では敗北宣言と受け取られてもやむなしと思いますね。

実際来年投入するかどうかは別として、今の状況からあと一年以内にWiiが盛り返せる要素があるかといえばはっきり言ってないと言わざるを得ません。

現行機のPS3を大幅に上回る性能をアピールできれば様子は変わるかもしれませんが、もっと気になるのは任天堂自身に他の追随を許さないような強力なタイトルがリリースできていないという現実でありまして、Wiiにしろ後継機にしろそれ抜きでの成功はあり得ないんじゃないでしょうか。




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| ゲーム徒然 | 19:30 | トラックバック:0 | コメント:2
【PS3】『戦国無双3 Z』
発売から述べ2カ月強。累計のプレイ時間70時間弱かかってようやく「無双演武」モードで使用できる40人をクリアしました。

同タイトルは先行して発売されていたWii版に同『~猛将伝』の内容+-となっていて、コストパフォーマンス的にはWii版本編の廉価版+猛将伝よりちょい高め。…ですが、WiiとPS3のハード性能差を考えればトントンかな?Wii版オリジナル要素である村雨城関連も需要を考えればそれほどバリューになってないような気がします。個人的な見解ですけど。

プレイ感は良くも悪くも無双シリーズそのもの。長大なボリュームと多彩なゲームモードはやり応え充分。「無双演武」以外のモードはそんなにやり込んでないのでアレなんですけど、多分マトモに遊び尽くそうと思ったら100時間はゆうにかかると思います。

「無双演武」モードは武将一人クリアにつき大体1時間~1時間半の所要時間。さすがに終盤はダレましたけど1回のプレイで一人クリアするのは社会人的に丁度いいバランスでした。

ヌルゲーマーの私は難易度「やさしい」でプレイ。正直難易度を落とすとたちまち作業ゲーと化すきらいはあるのですけど、ムダに難易度を上げてストレスを溜めるのも本末転倒のような気がするのでそこは割り切ってもいいかな、と。本作の難易度設定は「天国」から「修羅」まで6段階もあって、最高難易度の「修羅」ともなるとまったく別の世界が広がる点がプレイヤーを選ばないというか、どんな人でもその人にあった楽しみ方ができるというのはポイントが高いと思いますね。

各シナリオについて。某戦国ほどではありませんが人物によっては相当な脚色が加えられているのはゲーム的にはアリでしょう。本作で描かれている内容と史実をごっちゃにするようなスイーツ脳は多分今やってる大河ドラマに違和感を感じないような人だけでしょうから特に問題はないと思います。


かかった時間の割りにあまり書くべきこともない作品ですが、同シリーズのスタンスに抵抗がない方なら誰でもお腹いっぱいになるまで遊べる大作ですので普通におススメできます。


戦国無双3 Z(通常版)戦国無双3 Z(通常版)
(2011/02/10)
PlayStation 3

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みんなのおすすめセレクション 戦国無双3みんなのおすすめセレクション 戦国無双3
(2011/01/20)
Nintendo Wii

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→発売日に若干悪意を感じないでもないですが、本作をスルーしてPS3版を待っていた方は私同様多いハズw


戦国無双3 猛将伝戦国無双3 猛将伝
(2011/02/10)
Nintendo Wii

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→KTの”完全版”商法はもういい加減見透かされていると思うのですがどうでしょうか


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| PS3 | 11:46 | トラックバック:0 | コメント:0
先月のお買いもの
最近漸く一般の商業活動に対する自粛ムードも緩和されてきた観がありますが、今回の震災で直接被害が出ていない地域は一日も早く日常の経済活動を再開することが結果として日本全体に活力を与えることになるのではと思ったり。

全国的に節電しようっていってるご時勢に電気を使わなきゃ遊べないゲーム買うってバカなの?…と自嘲しつつ何となく蔓延している罪悪感を誤魔化さなきゃいけないってやっぱりおかしいよね。

いつかの新聞の一面に被災地の避難所と思しき写真が掲載されていたのですけど、子供が離れ離れになった家族に向け「連絡下さい」と痛々しいメッセージボードを掲げている少し離れたところで「ゲームがほしい」というボードを持った子供に対してより強い罪悪感を感じてしまった私。

私自身避難所での生活の経験などなく、その心中は想像もつかないのですけどああいう環境下でのストレスが相当なもんだってことぐらいは想像できます。

そういえばゲームメーカー各社が具体的に支援活動したって話はあまり聞かないけど、絶望感しかない子供たちにゲームを通じて活力を与えることができるんじゃないかなと思ったりします。

方法は慎重に検討すべきと思いますけど、例えばキャラバン的にフリーで試遊台を開放して電源は自家発電で賄うとか。気持ちの問題って目には見えないですけど結構支えになったりするんじゃないかなぁ。

とかく世間のヤリ玉に上げられることが多いゲームですが、社会貢献に対するアピールが弱いっていうのもその要因なんじゃないかと思いますね。

…って私ができることといって募金に協力するぐらいのことしかできてないんですけどね(汗)


相も変わらず何やかや購入しているのですけど、一部を抜粋してご報告を。



真・三國無双6(通常版)(初回封入特典「趙雲真・三國無双6(通常版)(初回封入特典「趙雲"三國無双"コスチュームダウンロードシリアルコード」同梱)
(2011/03/10)
PlayStation 3

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→2月に購入した『戦国無双3 Z』の無双演武モードがプレイ時間50時間を超えてようやく残り一ケタまでこぎつけてお腹いっぱいな状態で基本同じゲーム性の作品を購入するって我ながらどうかと思うのですが売るほうももちっとタイミングを考慮してもらいたいと思ったり


イース スーパープライスセットイース スーパープライスセット
(2011/03/26)
Sony PSP

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→今更イースというのもアレなんですが、廉価版でもバラで収集する手間を省いたというか何と言うか。PSP版は総じて評価も高いのでこの機会に未プレイのシリーズ作品をやってみようかしらん


EA SPORTS 総合格闘技EA SPORTS 総合格闘技
(2010/11/18)
PlayStation 3

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→新品で安かったので衝動買い。そういえばプロレス含む格闘技全般って一気に下火になったような気がするのですがどうでしょうか


スプリームコマンダー2スプリームコマンダー2
(2010/07/29)
Xbox 360

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→トランスフォーマーっぽいビジュアルでてっきりアクションかと思ったのですが内容はシミュレーション。そういえばこの手の作品って少ないよね



キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ(通常版)キャッスルヴァニア ロードオブシャドウ(通常版)
(2010/12/16)
Xbox 360

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→もうこういう系統の作品って消化不能なぐらい在庫があるんですけど安いのを見つけるとつい…



サガ3時空の覇者 Shadow or Lightサガ3時空の覇者 Shadow or Light
(2011/01/06)
Nintendo DS

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→前作も積んだままなんでアレなんですけどこちらも安かったので衝動買い。『二ノ国』がようやく終わったんで久々にNDSの他のゲームでもやってみようかな



初回以降普通に店頭でも余っているニンテンドー3DSですが、お試しでちょこっとプレイしてみて確かに奥行きはあるんですけどこれがゲーム性にまで昇華してるかといえばかなり微妙な感じ。ローンチタイトルもシリーズものばっかりで単純に3Dに置き換えただけっぽいし。

本当に3Dであることの必然性を持ってなおかつゲームとして成立している作品が出るまでは正直今の値段で本体買ってまでプレイしたいとは思わないですね。ま、いずれ買うんでしょうけどw




テーマ:日記・雑記 - ジャンル:ゲーム

| お買いもの | 19:13 | トラックバック:0 | コメント:1
大相撲八百長問題その後
未曾有の大震災から1カ月足らず経ち、今尚混乱状態が続く中最早ほとんどの日本国民にとってはどうでもいい話題なんですが、大相撲の八百長問題について一応の決着がついたようです。


<八百長問題、力士・親方22人が引退届>(読売新聞2011.4.5)


大方の予想通りといえば予想通りなんですけど、これで本当に一連の問題に終止符が打てると目論んでいるとすれば、現理事会の認識は相当甘いと言わざるを得ませんね。

だってねぇ、処分された23人の顔ぶれって所詮ヒラ年寄と幕尻~十両クラスでしょ。こんなんどう見たってトカゲの尻尾切りじゃん。

しかもスケープゴートにされた23人に対しては将来に亘って協会が面倒みるぐらいのフォローをするのが最低限の仕事でしょうに、経緯を見る限りは何か無理から飲ませた感じで火種どころか鎮火すらできていないお粗末ぶり。

まず間違いなく週刊誌あたりから新たな暴露記事が出てそう遠くない時期にセカンドインパクトが起こることは必至。対応の次第によっては早ければ来年にも相撲協会そのものがなくなってしまう可能性が高まったと言えるのではないでしょうか。

以前にもどうケジメをつけたところで八百長そのものの根絶は不可能みたいな内容の記事を書きました。その考え自体は今も変わってないんですけど、今回のような決着をするならするでやりようによっては”本当に変った”ってアピールできる最後のチャンスだったんじゃないかって思うのですよ。

例えば人選ひとつにしても今回のようなあからさまな下っ端だけじゃなくて年寄なら理事クラス、現役ならせめて三役以上を一人ぐらい出しておけば相当インパクトはあったと思うのですね。

それはともかく、今回の結末で一番マズいのは現在進行形はいいとして過去について一切頬かむりしている点。全部は無理でもある程度そこにも踏み込んでいかないと世間的にもスケープゴートにされた連中も到底納得できないと思うのですがどうでしょうか。


貧乏くじとしか言いようがない放駒親方は気の毒とは思いますけど、この程度の結論しか出せないのは結局危機意識に欠けた昔の人に過ぎなかったってとこですかね。もうマジで貴乃花世代の親方が舵取りするしかないんじゃないの?

名古屋場所を無料にって案もあるらしいですけどそれで客が集まればまだ格好がつきますけど、それでも満員御礼にならなかったら面目丸つぶれで逆効果になるような気がw

世の中の動きにまったくと言っていいほどついていけてない読売の老害と相撲協会は全員ご退場いただくことこそが唯一生き残る道なのかも知れませんね。


合掌




テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

| モロモロ雑記 | 17:31 | トラックバック:0 | コメント:2
【NDS】『二ノ国 漆黒の魔導士』
昨年の発売以来3カ月が経過してようやく本編をクリアしました。

正味のプレイ時間は36時間余りで本編のシナリオに関しては平均的かやや足りないぐらいのボリュームなんですけど、ここまで時間がかかってしまったのは単純にまったくプレイしていない期間が結構あったってだけの話。

何でそうなってしまったかっていう私なりの理由はあるのですが、大方そんなことに興味を持たれる方は存在しないでしょうから割愛します。


『DQⅨ』のレベルファイブ謹製のオリジナルRPGとして昨年12月に発売された本作は、スタジオジブリの全面協力を得て大々的なプロモーションを行った大作です。最近では続編でないオリジナルの新作でここまでバブリーな作品ってぐっと少なくなりました。慢性的な不況下において投資した額に対して回収が見合わないってのが主な理由でしょうが、本作についてもその例に漏れず。後述しますけど商業的には成功したとは言い難い結果となっております。

ただゲームとして詰まらないってワケではないと思うのですね。プロットは(いい意味で)旧態依然とした王道中の王道で奇を衒うこともなくどのような年代のユーザーでも違和感なく受け入れられる間口の広いものであるし、基本的なシステムは同社の『DQⅨ』を踏襲しつつもより遊びやすく痒いところに手が届く細やかなインターフェイスなど、完成度という点においては非常に高い水準であると思います。

そんな本作の最大の特徴は同梱の”マジックマスター”という冊子の存在でありまして、内容と装丁を見ればそこらの攻略本なんかよりずっと豪華なシロモノ。それも単なる特典的なものではなく”マジックマスター”ありきのゲーム性となっていることがポイントです。

ゲームの舞台となる”二ノ国”で使用されているアストラム語から歴史や伝説、本作のキモとなる魔法の数々やイマージェン図鑑などなど。その中身は直接ゲームに関係ない部分まで詳細に設定されており、通読すれば”二ノ国”の世界観が鮮やかにイメージできるというスグレモノ。徹底した作り込みはさすがにスタジオジブリの監修で単なるゲーム屋のそれとは一線を画しています。

ただそれが実際のプレイにおいて消化しきれているかというとちょっと微妙。…というかゲーム内のシステムが徹底したストレスフリーなこともあって、”マジックマスター”が必要な箇所が唯一本作のテンポを乱しているという皮肉な結果に。

一例を上げると、主人公オリバーが使用することができる魔法は”マジックマスター”に掲載されているルーンを描くことによって使用が可能になるのですが、それをいちいちタッチペンで描かねばならないんですね。さすがに戦闘中や通常のフィールドでする必要はありませんが、イベントにおいてはほぼ必須となっています。

使用頻度の高いものは単純な形なんですが、単純故に個々の識別が困難になっており、その場面に遭遇する度に”マジックマスター”を紐解かねばならないのは結構面倒です。あと特定のヒントを探したりゲームの画面内に隠されているアストラム語を解読する為にクメール文字みたいな難解な文様を識別するのはちょっとキツいですね。オヤジゲーマーならではの余裕のなさに因るものと一蹴されてしまえばそれまでなんですけど、携帯機なのに実質携帯して遊ぶことが困難な仕様っていうのはどうかと思います。その点を除けばゲーム部分に大きな不満はありません。


もうひとつ本作の目玉としてスタジオジブリ製のムービーシーンが上げられます。そのクオリティは確かにスゴイのですけど意外に少ないんですよね。主な見せ場はゲーム序盤に集中していて中盤以降その頻度がぐっと下がるのは残念というか期待はずれでした。本編のエンディングもオープニングに比べたらあっさりしすぎていて物足りないです。ま、携帯機の小さな画面で見せられても…という点もなきにしもあらず、なんですが。

そういった事情を総合すると、本作は決して”携帯機むけ”の作品ではないのですね。事実発売日は未定ですがPS3での発売も決定しており、それも単なる移植ではなくまったく別のシナリオということでいやがうえにも期待は高まるのですが、そうするとますます携帯機で発売した意味がよく分からなくなってくるんですよね…。


オリジナルのキャストにはジブリっぽいキャスティングが為されていて、主人公オリバー役の多部未華子を始め、長澤まさみ、大泉洋、溝端淳平、古田新太など、旬の若手からベテランまで多彩な顔ぶれ。吹き替え経験のない多部未華子はそのぎこちなさがかえって自然な雰囲気を醸すことに成功しているのに対し、すっかりオワコンとなりつつある長澤まさみのヤル気なさがちょっと気になるところ。レイトン教授でレベルファイブとの縁も深い大泉洋は抜群の安定感。古田新太の関西弁は世界観にそぐわないような気もしますが実力は充分。キャスティングに関する不満はオリバーの母親役の黒田知永子ぐらいですかね。多部未華子同様の効果を期待するところですが、こちらは完全にマイナス方向に作用してしまっています。要するに”シロウトっぽい”のと本物の”素人”の差、みたいなもんですかね。


ところでスタジオジブリの宮崎駿監督と言えば、過去「生命を記号化する」としてコンピューターのRPGを毛嫌いしていたのですが、本作についてはどう思ってらっしゃるんでしょうかね?クレジットを見る限りでは一切関わってないっぽいみたいですけど。


発売から程なくしてネット上で値崩れが話題になってしまった本作。私の行きつけの小売店では新品¥2500台で落ち着いています。

上でも述べたようにゲームとしては水準以上のデキであるにも関わらずこのような結果となってしまった原因については過去似たような経緯を辿った作品群と同じ理由に因るもの、すなわち初動を甘く見積もり過ぎていた点にあると言えます。当初3DS本体の発売予定日に近かったこともマイナス要因のひとつですが、これだけの大作である割りにはメディアでの広告宣伝が少なかったということも立ち上がりの鈍さに影響していると思いますね。加えて規格外の大きさの商品を嫌う小売店が過剰在庫を恐れて早めに処分を仕掛けたといったところですかね。

すごく大げさな分析をすると、本作の商業的な失敗は従来の日本的な大作づくりの手法が通用しなくなっているという証左でもあると思います。それなりに面白くてお金もかかっているのにそれに見合った売上が見込めないとなると、今後ますます新規のタイトルは成功しにくくなるんじゃないですかね。

PS3も箱○も海外製の作品がそのラインナップの中心になって久しいですが、携帯機で古臭い”新作”ばかりをリリースするのではなく、あっと言うような驚きを定期的に提供しないと今後ますます国産のゲーム市況は厳しくなってくるような気がしてなりません。



二ノ国 漆黒の魔導士(魔法指南書 マジックマスター 同梱)二ノ国 漆黒の魔導士(魔法指南書 マジックマスター 同梱)
(2010/12/09)
Nintendo DS

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| NDS | 13:47 | トラックバック:0 | コメント:0
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