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【PCE】『うる星やつら STAY WITH YOU』
PCエンジンというハードが、以降のゲーム市場にもたらしたものといえば功罪色々ありますが、その代表格はやはりCD-ROMという媒体の普及にあると思うのですね。

私も単純なゲーム歴からいえば約30年、家庭用ゲーム機を初めて購入してからでも20年近い年月を経ているものですから、技術の進歩というか、その激流のような変遷をほぼリアルタイムで経験してきた中で、本当に衝撃的な事象は、実はそう多くはないんですね。

そのひとつがPCEのCDロムロムの登場でありまして、初めて『イースⅠ・Ⅱ』のオープニングを目の当たりにした時は、とてつもない”未来”を感じたものであります。大げさに言えば”センス・オブ・ワンダー”とでも言いましょうか。

しかしながら、ハイエンドの技術は今も昔も相応の対価を支払わねばならないというのが世の常。初代CDロムロムのシステム単体でWii本体2台合わせてもまだ足りないという、たかだかゲーム機の価格設定としては、いかなバブル期であったとはいえ子供の玩具としてはおいそれと買い与えられるようなシロモノではありませんでした。

その後、発売元であるNECと、開発に全面的に協力してきたハドソンの粘り強い普及活動が功を奏し、数年かかって歴史的名作である『天外魔境Ⅱ』で大ブレイクを果たすわけですが、実はそれまでの雌伏の期間こそが我々先行ユーザーだけに許された至福の時間だったように思うのですね。

前置きが非常に長くなってしまいましたけど、今回ご紹介する『うる星やつら STAY WITH YOU』も、CD-ROM黎明期の、一種のターニングポイントになった作品であります。


いわゆるオタク第二世代にあたる私にとって、「うる星やつら」という作品は特別な位置づけなんですが、作品そのものについて語るのは本筋ではないのでこの場では差し控えさせていただきたく思います。


”デジタルコミック”という造語は、今ではPC上で閲覧できるコミック作品、という意味合いで通用するのだと思いますが、その語源は本作にあったという事実はあまり知られていません。

もちろん現在のような意味ではなく、従来のコマンドADVの体裁を取りつつ、大容量のCD-ROMという媒体ならではの音声や、ドット画によるアニメーションを効果的に挿入したゲーム(のようなもの)を言います。

プレイ中、プレイヤーがコマンドを選択する場面はあっても、基本的には総当りすればいずれ先に進めるような仕様になっており、文字通りコミックを読むような感覚であったのですね。これをして”アドベンチャーゲーム”と呼ばなかったというのは、メーカーの良心だったのではなかろうかと今なら思います。

それでもパイオニア的存在であった本作は原作人気と相まってそれなりの評価を得るワケですが、同ジャンルはといえば、適当な画に人気声優のひとりもキャスティングするだけで簡単に一本デッチ上げられる上、悪いことにそれで商業的に成功した例がそれなりに散見されると、粗製乱造に歯止めが利かなくなってしまってあっという間に廃れてしまったというのがその末路であります。

CG技術が格段に向上した現在は、当時のようなスタイルの作品が新たに発売されることは極めて少なく、ジャンルとしてはほぼ絶滅状態であり、その傾向は今後も変化ないだろうと思います。


PCEにおいてもその末期は悲惨な状況でありまして、確かにPCからの移植であった『C○LⅡ』とか『○ALⅢ』とか、『卒業写真~』とか、箸にも棒にもかからないようなどうしようもない作品が溢れたのは事実ですし、何でもないアクションゲームやシューティングゲームの幕間に”ビジュアルシーン”が挿入されるような作品全般を、ゲームの進化を妨げる絶対悪としてヤリ玉に上げられたのもむべなるかな。それにしても、ゲームはおろか制作者の人格否定にまで及んで憚らない一部評論家の言動は、見ていて余り気分がよいものではありませんでした。

ゲームとしての方向性が正しいとまでは言いませんけど、現状の表現能力において最も適切な媒体を使用したことが、個人的にはそんなに悪いことだとは思えないんですね。

ましてやそのことがゲーム業界そのものを衰退させる、的な論調は明らかに飛躍しすぎ。
評者自身のゲームに対する強い信念や信条に捉われるあまり、マルチメディアという言葉の意味する多様性を否定するのは視野狭窄といわれてもしようがないと思いますね。オマエのことだよ、成沢大輔。


全然ゲームの内容に触れていないので簡単に説明いたしますと、シナリオはゲームオリジナルで、声優も当然TV版そのまま。主要なキャラクターも総出演で、ファンも一応は納得できる内容であったと思います。

一応というのはビジュアルについて、微妙にデッサンが狂っているというか、男性キャラクターの手抜きもさることながら、全般作画のレベルが低いのが気になるといえば気になります。それでも当時の水準からすれば上出来だったとは思うのですがね。


あと、声優さんのお仕事のマーケットが拡大したのは間違いなくCD-ROMの恩恵。初期の頃はまだギャランティも安かった為か、おそろしくヘボい作品に、信じられないような豪華なキャスティングを確認できるものがあったりと、中々に味わい深い世界ではあります。

総プレイ時間は延べで3時間強ってところでしょうか。クリア後のオマケ要素もありましたけど、コストパフォーマンスの低さも批判の対象になっていたように記憶します。

ま、当時はDVDはおろかセルビデオもそんなに普及していなくって、アニメや何やらのビデオソフトが一本一万円超えなんて当たり前の時代でしたから、SFCの『三国志Ⅱ』が定価で1万4千円以上したのに何の疑問もなかったのですけどねw


本作を原作のファン以外の方が今プレイして楽しいかと問われたら正直厳しいものがありますが、ゲームの進化における歴史に残る作品であることは間違いありません。


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