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【NDS】『邪聖剣ネクロマンサー NIGHTMARE REBORN』
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ニンテンドーDSiウェアで配信されている『邪聖剣ネクロマンサー NIGHTMARE REBORN』をクリアしました。
クリア後に行ける追加ダンジョンの攻略はまだなんですけどひとまず感想など。

本作はPCE初のオリジナルRPGである『邪聖剣ネクロマンサー』の正統な続編です。
前作の発売がバブル期真っ只中の1988年ですから、実に20年以上ぶりの続編、ということになります。

…と言っても本作は携帯アプリで発売された『邪聖剣ネクロマンサー2』の移植版なので、完全新作ってワケではないんですけどね。昨年DSiLL本体を購入した際、勢いでDLしたまま放置していたのを今更プレイしたのですが、意外と言うと失礼なんですけど思っていたよりもずっとデキが良くて、私にしては割りと短期間で集中して遊んだんですよね。それ以前にさっさとプレイしろよって話ですね。分かります。


前作のPCE版はリアルタイムではないですけどそれこそ20年ぐらい前に実機で購入しておりまして、プレイしかけたことはあるんですが当時としてもセーブがパスワードのみってトコロがキツくて、序盤で放置して現在に至っております(汗)思えば私自身20年前から全然成長していないのな。いや、むしろ退化しているような気が(大汗)

今ならVC等で気軽にプレイできるので、そっちで20年越しのリベンジに挑戦してみるのもいいかもしれません。…多分やりませんが。

ま、それはともかく、何で20年以上も忘れ去られていたタイトルが復活することになったのか、その経緯には非常に興味がありますね。

また、ドラクエシリーズに代表される牧歌的な和製似非ファンタジーとは一線を画し、クトゥルフ神話をベースとした世界観も異彩を放っています。クトゥルフ神話について詳らかにするのは本文の目的ではないので割愛しますけどひとつだけ。本作のモチーフはラヴクラフトというよりもハワード寄り。クトゥルフ神話はその後のゲーム作品でも数多くフォローされていますが、ゲーム的にはハワードの方が親和性が高いような気がしますね。


さてさて、長い前置きはこのぐらいで。本作のプロットを簡単にご説明すると、前作から1000年の時が流れ、地底奥深くに埋められた”邪聖剣ネクロマンサー”が何者かの手によって掘り起こされ、世界に再び悪魔が跳梁跋扈するようになってしまったと。

…まぁこの辺の件は和製ファンタジー系RPGのソレと大差ありません。よく言えば王道、悪く言えば凡庸。ただ本作に限らず、RPGのストーリーがどうのこうのという意味はまったくないと個人的には考えますので割とどうでもいい部分であります。

本作の醍醐味は何と言ってもその遊びやすさ。元々携帯アプリとして開発された経緯から、徹底的にプレイアビリティを追求した形跡が容易に発見できます。それは例えばキャラクターが歩く速度であったりとか、ダンジョンや街の面積やデザインであったりとか、戦闘のテンポであったりとか、本当に細かい部分まで丁寧に調整してあるんですよね。

欲を言えばちょっと親切すぎるというか、例えばボス直前に必ず全回復できるセーブポイントが設置してあるとか、実際プレイしていてその配慮は大変有難い反面、その後の展開が確実に読めたりダンジョン探索の緊張感に欠けるのは否定できません。ま、そのあたりのセンスに欠けた作品はゴマンとあるし、それに因ってイライラさせられることを思えば100万倍マシなんですけどねw

極論を言えばいわゆる旧態依然のコマンドRPGなんて8割が作業なんですから、その作業をできるだけストレスなくこなしてもらう為には昨今この程度の配慮はあって然るべき、といったところでしょうか。

業界全体が売れない売れないと言っているにも関わらず、相変わらず新作はドンドコ発売されていてユーザー側が基本選択肢に困らないような状況の中で、昔ほど広告宣伝に予算もかけられないとくれば「あえて選択してもらう」ために何が必要なのかってことですよ。

ゲームって結局人間が作っているんですよね。だからその基本的な部分はユーザーには絶対伝わるし、今やネットを介してユーザーが自由に情報を発信できますから、昔のように見た目だけ豪華にして専門誌等の媒体でお金をかけて提灯記事を大量に投入したっておざなりな作り方をすれば確実にユーザーからしっぺ返しを受けることになるのは必至。まぁ相手だって所詮は組織の人間ですから、自分の力だけでは及ばないことも多々あろうかと思いますけど、ツイッターなんかで迂闊な反論をしようものなら即袋叩き、みたいな展開は気の毒ではあるけどどんなもっともらしい理由があったとしても、市場にゴミをばら撒いた時点で自業自得とも思うわけで。いずれにしても生き難い世の中になったことは間違いないですな。


何か話が妙な方向に行っちゃいましたけど、要するにその点についてはいい仕事をしていますよと。そういうことです。

ストーリーは上記の通り凡百の域を出ませんけどシナリオは中々にハードでありまして。

悪魔でありながら人間の文化や芸術を愛し、種族を超えて理解し合うことを望んでいても悪魔であるという事実だけで仲間からも迫害されるニゲラの存在は、自分たちとは異なる存在に対する理不尽な差別意識や偏見といった人間のどうしようもなく愚かな面への隠喩としてスパイスが効いているし、主人公を兄と慕い、物語の序盤から行動を共にしてきたバジルとその母親の悲劇は最後まで救いようがなく後味が悪いまま。行く先々の街の人間を苦しめている悪魔たちは、元々自らの心の弱さから進んで悪魔に魂を売った人間であるという展開も鬱全開です。


パーティの構成こそステレオタイプですけど(主人公=オールラウンダー、ステビア=体力バカ、ディル=ツンデレ女魔法使い、マリー=物静かな癒し系)そのバックボーンにはいずれもひと癖あり、またシナリオにも密接に関わっていたりとなかなかに奥が深いです。

登場する固有名詞はいずれもクトゥルフにまつわるもので統一されていて、おなじみのネクロノミコンはシナリオ上最も重要なアイテムであるし、ツアトゥグアだのナイアラトテップだのヨグソトースだのがガンガン出てくるし、その異形のデザインもそれに相応しく細かい部分まで描き込まれているのはドット画の最終形と評しても差し支えないと思います。

また、古代祐三による音楽も秀逸で、個人的にはDS本体のショボいスピーカーよりも断然ヘッドホンの使用をおススメしたいです。

レベルも気前良くポンポン上るので直ぐに成長を実感できるのもいい。ただ装備品等のアイテム類は総じて高めなのである程度レベル上げ的な作業が必要なのが難と言えば難ですが、進行度合いのバランスを調整する意味合いもあるので完全なマイナス要素ではありません。

プレイ時間も通常のエンディングを迎えるだけなら20時間もかからない絶妙なボリュームで、やり込み派には追加ダンジョンも用意されてるというまさに痒いところに手が届く、非常に隙のない完成度です。

技術的には何も目新しいものがないどころか、16・7年前にSFCで発売されたRPGと言っても何の違和感もなく完全に後ろ向きではありますが、言い換えればシナリオとプレイアビリティを徹底的に煮詰めれば現在でも十分通用するということですね。


現在追加ダンジョンのプレイを継続中。久々に最初から最後まで同じ温度でプレイできた作品です。いいゲームでした。


邪聖剣ネクロマンサー 【PCエンジン】邪聖剣ネクロマンサー 【PCエンジン】
(1992/03/27)
ハドソン

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→大分前の話なんですけど、本作のパッケージの画について、作者であるギーガーに無許可で使用しているという話が実しやかに伝わっていた時期がありましたが完全なデマですのでご注意を。もちろん本作用に描き起こされたものではないですけどねw


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