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【NDS】『「超」怖い話DS 青の章』
「超」怖い話DS 青の章「超」怖い話DS 青の章
(2010/08/05)
Nintendo DS

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タイトルに重大な偽りあり。「超」どころか全然怖くないうえにゲームですらありません。ついでに言うと”青の章”なんてもっともらしい副題がついていますが、シリーズとして発売された実績はありません。

冒頭で結論が出ちゃってるんですけど一応もう少し詳しく説明しますと、本作は同名の書籍で刊行されているシリーズから厳選した60本に加えて本作用に書き下ろされた新作3本とプロローグを加えた計64本の”怪談”が収録された作品です。

テキストはすべて作家の平山夢明氏によるもの。著者自身が都内5箇所に赴き、霊的な体験をされたとする方から話を取材しているという体裁になっています。

まぁそこまではいいんですけどその中身についてカナーリ微妙、なんですよね。いわゆるシロウトさんから話を聴いているというシチュエーションなんで、直接体験者が語った言葉は音声で再生され、その間を著者が補足し、場合によっては合いの手も入れると。これであたかもプレイヤー自身が体験者から話を聴いている演出効果を狙っていると思われるのですが、収録されている”怪談”のほとんどがオチもヤマもない尻切れトンボに終わっているんですよね。

例えば語り手が何かを手に入れる → 身辺に奇妙なことが起こる → おしまい、みたいな。

実際シロウトの体験談なんてそんなもんと言えばそんなもん。原因となった因縁を調べていくと過去に凄惨な事件が…なんてのは完全に創作の世界なんでリアリティを追求した結果なんだと言えば聞こえはいいけど、それをプロの物書きがものしているというのはちょっとどうなん?…と思うワケですよ。役所が会議の議事録を起こしているのと大差ないですからね。

本当に実話体験談なのかどうかは知るところではないのですが、エンタテインメントとして世に出ている以上読者に対して何らかのカタルシスを提供できてないというのはプロ失格、とまでは言わないですけど凡そサービス精神に著しく欠けているといわざるを言わざるを得ませんね。

いい歳したオッサンが子供だましの怪談を読む行為自体がそもそもどうなんだと言われれば返す言葉もないワケですが、ぶっちゃけ子供だましのレベルにも達していないと思いますよ。あくまで個人的には、ですが。

この作品に収録されているテキストが書籍とまったく同じなのかどうかは原作読んでないんで何とも言えないのですが、出版不況のこの折、それなりに版を重ねている事実だけをみれば十分に採算が取れている優良コンテンツっていうことになるんでしょうけどね…正直厳選してこの程度ならその選から漏れた話など推して知るべし、ですがね。


文章がクソでも音声やビジュアルとの合わせ技で無理やりにでも怖がらせることは理論上可能…のハズなんですが、本作はその努力の一切を放棄しているのが非常に厄介でありまして、ビジュアルはのっぺりしたパステル調で恐怖という感情とは真逆のテイスト。しかも背景の多くは使い回しで手抜き感が半端ない。BGMもパターンが少なく、同じ曲が何度も何度も出てくるので個々のシナリオの印象がどれも同じようになってしまっています。

ビジュアルについてはこんな安モンのフリー素材集みたいなイラストでなしに、ソレっぽい写真をトレースするだけでも全然雰囲気が変わると思うんだけどなぁ。文章の送り、ビジュアル切り替えのタイミングや音の出るタイミングはゲーム側で支配できるんだから、十分な間を溜めて後ここぞという場面でドーン!と出すとか、呻き声や悲鳴等のSEもBGM的に垂れ流すのでなくヘッドホン推奨にして立体的に聞かせるとか、大した手間をかけなくても出来ることは山ほどあるのにやってない、というのが本作の最大の問題点だと思います。過去、似たようなシステムでPCEの『百物語』っていう作品があるんですけど、その作品が20年以上も前にできていたことが21世紀も10年が経過した作品ができていない。これはもはや退化っていうレベルの話ではなく、製作者側の姿勢の問題だと思います。

割とボロクソめに書いてますけど本当にゲームとして良い点が見つからない。シナリオに分岐など当然存在せず、場所を変えて表示されているテキストを読むだけ…これをゲームとして評価することは私にはできませんね。商品としてならまぎれもないゴミレベルだと断言できます。


恐怖を感じる”ツボ”は人それぞれだと思うんで、純粋にこのシリーズの怪談を読みたいという方はコスパ的にも文庫本を手にされることを強くおススメします。


「超」怖い話A (竹書房文庫)「超」怖い話A (竹書房文庫)
(2003/01)
加藤 一、平山 夢明 他

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「超」怖い話Б(ヴェー) (竹書房文庫)「超」怖い話Б(ヴェー) (竹書房文庫)
(2003/07)
平山 夢明、加藤 一 他

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→本作に収録されている”怪談”は上記2冊から厳選されたものらしいです。デルモンテ平山名義で宝島や週プレに掲載されていたB級映画のコラムとかは普通に面白かったんで、このシリーズについてはこういう書き方しかできない”縛り”があると思いたいw


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