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【XBOX】『式神の城』


シューティング(以下STG)はコレクター泣かせのジャンルである。

PS・SS時代以降の良質なSTGは当時の定価の何倍もの値がつくことがままあり、足を使って安値で買い漁ることを信条にしているビンボーコレクターにとってはガラスケース越しに眺めることしかできない高嶺の花だ。たまにリアルタイムで購入していたものが思わぬ値段になっていてちょっとした優越感に浸れる…というより長年買い続けているアドバンテージはそこにしかないと言っても過言ではないだろう。

セガ最後のハードとなったドリームキャストの末期から箱〇のピークであった5・6年前頃まで、新発売されるSTGをいわゆるジャンル買いしていたことがあった。それはいじましいプレミア狙いの先物買いに他ならないのだが、勿論皆が皆そうなるワケではない。その見極めが非常に難しいのがSTGというジャンルなのだ。

今回ご紹介する『式神の城』はPS2でも発売されている。更にⅡ・Ⅲとシリーズを重ねている事実は、本作がそれなりに人気を得ていたことを示している。

しかし…しかしだ、本作の中古相場価格は今も昔もぶっちゃけ高くない。特に初代XBOX版などPS2版に比べて出荷数が少ないにも関わらずamazonの中古価格は最低で、ブックオフ等のリサイクルショップでも¥500ぐらいが大体の相場だ。

ゲームの面白さは決して価格に比例するものではないことは言うまでもないが、本作に関してはまぁ妥当だろうというのが私の評価。以下は年々動体視力の衰えに悩むヘボシューターの所感なんで生粋のシューターには何の参考にもならない意見だということは予めお断りしておく。

本作のビジュアルイメージは伝奇ホラーモノ。現代を舞台にしているのに伝奇というのも妙な話だが、細かいことはいいだろう。タイトルにはずばり”式神”という言葉が入っているし、センターを飾るのは陰陽師っぽい美少女だ。

この世界観を何故STGにしようとしたのかは不明だが、こういった設定である以上自機が戦闘機なんていうのはあり得ない。パッケージに描かれたキャラクターそのものが自機なのだ。

ゲームのシステムはオーソドックスな弾幕系の縦スクロールSTG。1ステージは3つのパートに分かれ、全5ステージ構成。一定ではないが、短いのでダレることはないが、いちいちクリア後の戦績が表示されるのでテンポは悪い。

本作のポイントは敵の近くで倒すとスコア&アイテムが増える”テンション・ボーナス・システム”自機のパワーアップは敵を倒すと落すコインを一定枚数獲得することで最大4段階まで上がるのだが、自機がダメージを受けると1段階下がるのでキャラによっては非常に上げづらいことがある。通常攻撃の他に式神を使った特殊攻撃でコインを自動で回収してくれるが、その間自機のスピードが落ちるので敵弾を避けにくくなるというリスクあり。また、式神攻撃はキャラクターごとの性能が違い過ぎるので前述した通り中々レベルを上げられないキャラも出てくるワケだ。

お気に入りのキャラがハズレだったら辛いけど、それ以外だったら別にどうでもいい。そもそも全部のキャラでプレイする必要はないからね。

キャラクターはともかく、問題なのはシナリオ。都内で発生した猟奇殺人事件の最新の現場からスタートっていう導入から何で人間が空を飛んで異形の化け物を撃ち落としまくるのか全然意味が分からない。ステージボスが登場する際にプレイヤーキャラと何らかのやり取りがあるんだけど、その前後の経緯を端折っているから話がまったく理解できないんだわ。これって何か原作があるのかと思いきやゲームオリジナルっていうじゃない。設定に凝るのは結構だけどゲームの中だけで表現しきれないならそれは制作サイドのマスターベーションに過ぎません。

道中も何かメリハリがないというか単調なんだよね。ステージ上でシナリオを表現する工夫をしていないから余計に幕間のやり取りが浮くんだよな。そんなモン考えてるヒマがあったらステージ構成でも調整した方が余程建設的だと思う。

あと、アクションSTG系で一番やっちゃいけないその場コンティニューのクレジット無限というシステム。ストイックなプレイヤーなら自分で縛りプレイに勤しむのかも知れんけど、そんなんどう考えても少数派だろう。プレイヤーが自力で先に進む意欲を削ぐだけの手抜きは商品価値を貶めるだけ。アーケードならコンティニューのためにお金が必要なんでそれでいいんだろうけど、同じ理屈を家庭用機に適用するのは愚の骨頂です。設定で難易度とか変えられるけど何の意味があるの?どの難易度で臨もうが通しでプレイする時間があれば誰でも最後まで行くんだから関係ないじゃん。

このクソ仕様のおかげで私のようなへたっぴでもエンディングが見られるんだからその恩恵に感謝しろってことなのかな?全然嬉しくないけど。仮に戻し復活のクレジット制限ありの設定だったとして、最後まで本作を根詰めてプレイしたかといえば多分してないと思う。だからまぁ結局はそういうことなんだろう。


 

→追加要素とゲームバランスを見直したアッパーバージョン。ちなみに「藍」と「紅」は特典の中身が違うだけでゲーム内容は同じです。こちらは”XBOX ONLY”表示になってるね。どうでもいいけど


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