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影男のゲヱムと手袋

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【DC】『メモリーズオフ セカンド』


ドリームキャスト版『メモリーズオフ セカンド』の全シナリオをクリアしました
同シリーズは1作目と3作目をいずれもDC版でプレイ済みなんですけど、一番最初に何故か3作目をプレイしてしまったんですよね。このシリーズは時系列を一にしていて共通の登場人物も多い為、なるだけ順番にプレイした方がより世界観に浸れると思います。

今回の主人公、伊波健は浜咲学園に通う高校3年生。前作は澄空学園が舞台でしたが主人公は同学年という設定になっていて、更に前作のメインヒロイン今坂唯笑エンディング後の時間軸となっていますね。
勿論主人公同士に面識はないのですが、共通の友人として稲穂信君が本作にも登場します。ただし、前作の信君は主人公と同じ澄空学園に通う同級生でしたが、本作では高校を中退してフリーター生活を送っています。家庭の事情で一人暮らしの主人公と同じアパート―朝凪荘の住人という設定ですね。勿論主人公の友人という設定なんですけど、イナケン君が朝凪荘に越してくるまでは当然面識もありませんでしたので、親友というよりはお節介な隣人という位置づけの方が近いような気がします。為に同い年にも関わらず自立している信君に対して憧憬のようなものを抱いているイナケン君は何となく言葉づかいも目上の者に対するそれで一歩引いている感じ。信君はそこまで意識してはいないようですが持ち前の集り体質と図々しい性格は前作より次作に近い感じにパワーアップしていますね。

イナケン君と本作のメインヒロインである白河ほたるは同じ浜咲学園の同級生で、既に付き合って半年ぐらい経過した状態から物語は始まります。
この手の作品って大体複数居るヒロインの誰とくっつくのかという展開が普通ですよね。本作も基本は同じなんですけど最大のポイントは、メインヒロイン以外のルートにおいては必ず”メインヒロインとの別れ”を経なければならないという点にあります。

この仕様がプレイを継続するにあたって地味に堪えるのですね。まぁどのヒロイン推しかでも変わるんでしょうけど、どのルートであってもほたるのイナケン君に対する一途な気持ちというのは変わらず、どんな形であれ何の落ち度もない彼女を傷つけなければシナリオ的に前に進まないというのが何ともね。
また彼女の設定と言うのが遍く2次元を愛する妄想男子のノーマルな嗜好を凝縮して固めたような感じで、毎度毎度罪悪感を覚えることは必至です

対するイナケン君は前作のようなトラウマを抱えてはおらず、次作のような真性のクズでもないという割とフラットな設定。シナリオは夏休みに入った8月からスタートするのですが、それまで打ち込んでいた部活動(サッカー部)の集大成である大きな大会の予選で敗退し、やや燃え尽き症候群のような状態になっているというのがちょっとした伏線なんですが、シナリオを見る限りそこまで部活に入れ込んでいたようにも思えないのですがね

それはさておき、安定の超絶イケメン設定に加えスポーツ経験もそれなりということで万年帰宅部のボンクラ高校生であった私的には更に共感し難い感じ。しかも部活動に打ち込んでいた姿を見て好きになったほたるの方からイナケン君にアプローチしたというところまでが前提となっています。こんな女の子が私含むプレイヤーに好意を寄せてくれることなんて現実では有り得ないどころかそんな女の子はこの世に存在すらしてないと思うけど、ゲームの世界では問題ありませんw

個々のヒロイン別感想については追記に譲るとして、本作全体を貫くテーマは上述したように”別れ”次作の優柔不断で不誠実極まりない主人公とは対照的に、メインヒロイン以外に気持ちが傾いていることを自覚してからのイナケン君の行動はほたる側からしたらたまったもんじゃないけど、男目線で見ると本人なりにどちらにも誠実に向き合おうとする姿勢に好感が持てますね。
前半部分はヒロイン全員の顔見せパート兼分岐ポイントとなっており、例によって日常の冗長なやり取りが続くのですが、以後の個別ルートによってはちょっとした伏線が仕込んであったり、前作にまつわるエピソードとリンクする部分があったりしますのでシリーズならではの楽しみはありますね。ルートを確定する為に複数のフラグを立てる必要は無さげなので、効率よくプレイすればそんなに時間はかからないと思います。

例によって私は初回プレイは感性の赴くまま。2周目以降はその他のルートを攻略する為に最も効率の良い選択を攻略サイトで確認しながらプレイしました。

では以下続きより各ヒロイン別感想に続きます


●白河ほたる

ファーストプレイで彼女のエンディングに到達しました。普通にプレイすれば多分最初に彼女のエンディングに到達すると思います。

勿論本作のメインヒロインなんですが、立ち位置はちょっと微妙。と言うのも、彼女以外のヒロインにはそれぞれ複数のエンディングが用意されているのに対し、彼女のエンディングはひとつだけ。本文にも書きましたけど、本作のテーマは”別れ”であり、その対象というのが彼女に他ならないワケで、彼女との関係を継続するということは本作のテーマから外れてしまうということになってしまうんですよね。

設定は前作のヒロイン今坂唯笑に極めて近いが、主人公であるイナケン君との関係は幼なじみではなく、始まってまだ1年も経っていません。高校生のカップルが付き合いだして初めての夏休み。3年生ともなるとノープランで浮かれている場合でもないのでしょうけど、彼女はピアノの全国大会を控えて猛練習中、片やイナケン君は打ち込んでいたサッカー部の全国大会予選を夏休み早々に敗退で終えてしまい、そのまま部活も引退状態となっています。

大好きなピアノに一生懸命打ち込んでいるほたるに対し、自分には何もないという喪失感に焦りを抱いているイナケン君。稲穂信君に半ば強引に紹介されたバイトを始めてみたり、学校の夏期講習を受講したりして自分なりに次の目標を探すのですが、当初は大して意識していなかった微妙なすれ違いが徐々に顕在化して情緒不安定になってしまいます

親友の中森翔太君との仲を疑ったり、ほたるはほたるでイナケン君の隣人である南つばめ先生との仲を疑ってギクシャクするのですが、結局のところかけがえのないほたるの存在にようやく気付いたところで明らかになるほたるのウィーン留学。

何の便りもないまま時間は過ぎ新学期を迎えてしばらくした頃、授業中に周りが何やら騒がしいことに気付いたイナケン君がふと校庭を見ると、白線で書かれた「けんちゃん」という文字、そしてそこには何とウィーンに居るはずのほたるの姿が!

思わず外に飛び出して校庭のど真ん中で抱き合う2人。後に浜咲学園の伝説となるシーンは、次作の主人公である加賀正午も目の当りにしていたみたいです。

…これ以上ないくらいの王道恋愛モノの結末なワケですが、その分印象は薄いですw 親友である中森翔太君との件はまぁ勘違いしても仕方がないかと思うのですが、自分も南つばめ先生に対して紛らわしい態度をとってたワケで、少なくともどっちが悪いという話ではないよね。留学して1カ月かそこいらで帰ってきたのはやっぱりイナケン君と離れ離れになりたくなかったから?単純な展開だけに行動原理がいまいち釈然としないところがあるんだよなぁ

このエンディングはほたるちゃん推しかどうかはともかく、その他のシナリオをプレイする前にやっといた方がいいと思います。あと中森翔太君の思わせぶりなセリフはほたるエンディングだけでは意味が分かりません。南つばめルートの大きな伏線になっていますので、読み飛ばさず記憶の端に止めておくことをおススメしておきます


●寿々奈鷹乃(すずなたかの)

前半の日常パートにて、チンピラに絡まれている彼女の後輩を助けようとしたところが失敗し、あわやというタイミングで初登場。結果としてイナケン君の行動が役に立たなかったのは事実なんですけど、イナケン君が時間を稼いでくれたから間に合ったとも解釈できるワケで、まぁあの状況で虫並の知能とか思いついても言わないよなぁ普通。ここまでの件でお分かりだと思いますけど、彼女は典型的なツンデレ。前作の双海詩音のキャラクターと酷似していますね。言い方はともかく、この時点で特段イナケン君が嫌われているワケではなくて、男性全般に対して似たような態度をとっているんだとか。その反面女性へのあたりは普通…というかむしろ優しくらい。件の後輩も崇拝レベルで彼女を慕っています。

イナケン君が鷹乃を気にしだすきっかけというのが夏期講習の折偶然目にした水泳部の練習風景。圧倒的な速さもさることながら、心の底から水泳を楽しんでいる姿に魅せられ、以後偶然を装ったストーキング行為を繰り返し、何だかんだで付きまとっていきますw

かぐや姫の寓話をモチーフに、家族が四散してしまった壮絶な過去のエピソードが次から次へと繰り出されてくるのですが、ちょっと消化不良を起こしている感じ。とある事故に遭遇して2年間も入院生活が続いたというのも大概だけど、その間に両親が片や心が壊れ、片やすべてを放棄して蒸発したというのは設定として盛り過ぎ。鷹乃が自分自身と向き合うことに寄り添うのはいいんですけどここまでくるとさすがに手におえないような気が(汗)

鷹乃の幸せを願う後輩がほたると翔太の密会(実際は違うが)をイナケン君にチクったり、生活を立て直した父親が連れ戻しにきたり、記憶をなくした母親と再会して種違いの妹に自分と同じ名前をつけていることを知って感極まったりと、とにかくイベントが多いシナリオでした


●飛世巴(とびせともえ)

澄空学園の3年生でほたるとは中学時代同級生で親友。明るく社交的。前作でいうところの音羽かおる的な設定のヒロインです。

巴との出会いはイナケン君がバイトしているファミレス「ルサック」に客として訪れたところから始まります。そんな偶然が3回続くんですけど、その3回目に何と勢いでキスしちゃいます。

本文ではイナケン君は次作の主人公のようなクズではないと書きましたが、このシナリオだけは例外。キスの後、ほたるとデート中に遭遇するという最大の修羅場は巴の機転で乗り切るのですが、後日会った際に当然イナケン君を詰ります。何で彼女が居るのに自分に気がある素振りをみせたのか、しかもそれが親友とあって怒り心頭なんですが、友達として関係を継続することを自分から提案するあたり中々くえない性格であることが窺えます。

それに乗っちゃうイナケン君も誠実とは言い難く、ピアノの練習で中々会う時間がとれないほたるに隠れてストーキング。対する巴も明らかに会うタイミングを狙っているとあっては言い訳のしようもありません。以後3人一緒の場面がいくつかあるのですが、その白々しさと背徳感が何とも言えませんね

終盤の修羅場は必見。感情を爆発させたほたるが巴に詰め寄るシーンは言ってることがいちいちド正論なだけに逆ギレしかできないデストラップ。二人の友人関係をぶっ壊しておいて自分の正直な気持ちを納得してもらうというのはあまりにムシが良すぎやしませんかね? イナケン君の本当の気持ちに気付いてもなおイナケン君に執着するほたるもほとんどストーカー一歩手前でちょっと怖い。相手が見ず知らずの人間ではなく親友だからというのもあるけど、他のシナリオに比べて格段に面倒くさい女になってます

さすがに別れてすぐにくっつくのではなく、一旦遠くに離れてからまた戻ってくるという無難な結末に落ち着くのですが、まぁ自分はそんな経験したことないんで分からないですけど、一番のクズはやっぱりイナケン君だと思います。

ちなみに本シナリオのバッドエンドでは終盤の修羅場における立ち位置が逆になっているのが面白いですね。2人の関係に気付いたほたるが自分から身を引こうとするのに対してお下がりなんかいらないと激怒する巴。はっきり筋違いで理はまったくないのがアレなんですが、いずれにせよ悪いのはイナケン君であることに変わりはありません。


●相摩希(そうまめぐみ)

ある意味本作で一番問題のシナリオ。イナケン君のバイト先である「ルサック」に同日入店した同僚。身体の調子の浮き沈みが激しく、時折別人のような振る舞いをするという時点で何となくお察しですが、端的にいうとテキスト系恋愛ADVによくある病系+双子の入れ替わりというテンプレ同士の合わせ技みたいな設定となっています

本シナリオのみ希(めぐみ)編、望(のぞみ)編、希望(ノゾミ)編の3パターンあり、前2つは鬱展開、最後のひとつは電波です。

病系にありがちな疑問のひとつである、結局具体的な病名が分からないということは本シナリオでも同様で、入院治療中で学校にも通えない状態なのに滅茶苦茶忙しいバイトなんて半日も勤まらんだろうという根本的な疑問も解消できてません。双子の健康な方(希)だけがバイトに来てるんなら分かるんですけどね。でもまぁそれだと入れ替わりが成立しないよなぁ

ちょっと複雑なのは、元々希の方が先に病気になって、それを助ける為に望が犠牲になった的な説明があるのですが、生体肝移植か何かですかね?結局希が回復した代わりに望が病院から出られない状態になってしまったことで、両親の関心が望にのみ集中してという件はちょっと切ないね。しかも原因が自分にあることは相互に理解してるから余計に辛いと思います。

外に出られない望を慰める為に調子の良い時を狙って入れ替わっていたというが、本音は両親に構ってもらいたかったという件も希を責める気にはなれません。高じて同じ男の子(イナケン君)を好きになって、イナケン君も憎からず思っていたところが、入れ替わりの種明かし後はハテ?自分は姉妹どちらを好きになったのだろうかと混乱してしまいます。

希編、望編はどちらももう一方が亡くなることで無理やり収束させてしまうのですけど、不可解なのは希望編。前2つのシナリオ同様、どちらかの命を落してしまう決定的な場面で記憶が暗転。倒れたイナケン君の記憶と現実の微妙な差異に戸惑うことは必至です。え?希望って誰なん?みたいなw

う~ん…結局これって希望が双子だったというのはイナケン君の妄想ってことなのかな?にしてもそんな妄想に至ったきっかけがまるで分からないんですよねぇ…前半で希に対して「解離性同一障害」いわゆる多重人格を疑う場面が執拗に出てくるのですが、これが希望編の結末に対するフリなのでしょうか?あと”希”って普通に”のぞみ”って読まない?”めぐみ”って変換でも出てこないし、意図的なアテ読みだと思うのですけど実際のところは不明です

ほたるもこのシナリオに関しては早々に退場して関わりも少ないし、人物同士の相関がなく相互間で完結してるのが判断材料の乏しさの所以。もっと副次的な情報があれば色んな解釈ができそうなんですけどね。

あと、イナケン君が澄空の文化祭に行くことになって美術部で希をみかけるシーンがあるのですけど、そこでの希の不可解な行動についても回収されてないような気がします。余談ですが希、望ともに魅せられた絵画の作者は前作の病系ヒロイン伊吹みなもらしいです。そういえば相摩姉妹とは澄空の同級生ってことになるのかな?作者には会えなかったと言ってたから丁度病気で休んでいた頃と重なっていたということですかね


●南つばめ

前作には見当たらないメンヘラ系ヒロインの南つばめは浜咲学園の夏期講習のみの短期契約でやってきた臨時講師という設定。ほたるが朝凪荘に泊まりに来た晩に、家具も何もない隣の部屋で佇んでいるところに出くわします。初対面の時から風がどうこうとか、レモンがどうこうとか、会話以前に完全にソッチ系のヒトで、いくら容姿端麗でも絶対にお近づきになりたくないタイプですw授業も破天荒というか「自分の授業は何の役にも立ちません」って冒頭の無責任発言もどうかと思うのですが、内容もそれに劣らない電波系テキスト満載で、私学でもクレームは免れないんじゃないでしょうか?

でも本作のシナリオの中では個人的に一番完成度が高い内容だと思います。その他のヒロインルートでは中盤以降完全に空気だった親友の中森翔太君がシナリオに密接に関わっていること。ほたるルートにおける思わせぶりな翔太君のセリフの意味がすべてこのルートで解決するので、できればほたるルートクリア後に確認して欲しいと思いますね

このシナリオでのポイントは、イナケン君と翔太君の小学生時代のエピソードと朝凪荘の存在ですかね。彼女は母親を亡くして狂ってしまった変態親父から性的虐待を受け続けているというヘビーな状況で、父親の元から一時的に逃げてきたってことなんですけどどうせならもっと遠くに逃げた方が良かったような気が。結局居場所は変態親父の知るところとなり、情緒不安定に陥った彼女は朝凪荘に放火するというトンデモ行動をとってしまいます。まぁイナケン君と信君には事前に朝凪荘から遠ざける配慮をしているのが救いといえば救いですが、一歩間違えれば翔太君共々全焼した可能性もあったワケで、さすがにこれはちょっとないんじゃないかと思いますね

彼女の電波に感染したのか、中森翔太君もこのシナリオではかなり情緒不安定。バッドエンドでは自ら命を絶った的な描写もあって穏やかではありません。何と言うか、一番損な役どころですよね。

グッドエンディングでは1年後につばめさんから手紙が届き、朝凪荘跡で無事再会を果たすのですが、7月の月がどうこうってあんな電波メッセージでよく落ち合えたものだなとw 色々突っ込みどころはありますが一番気に入っています


●白河静流(しらかわしずる)

はい、メインヒロインの実の姉です。もう設定の時点で修羅場は必至というか、いくらなんでも落としどころがないだろうと思っていたら意外とあっさり落ち着いてしまったので若干拍子抜けしてしまいました。

ほたるに対してもイナケン君に対しても優しい良き姉のキャラなんですが、ピアノに関しては後から始めたほたるに才能の差を思い知らされ、複雑な心境であったことが本人の口から語られます。まぁ”姉より優れた妹は存在しない”論理ですねw

それでも基本的に仲が良い姉妹の関係を壊し、あまつさえ大会前の一番大事な時期にほたるの心を乱すイナケン君はあまり褒められたものではありませんね。このシナリオのイナケン君は割とストレートに静流さんにぐいぐいアプローチをかけていきます。対する静流さんもいきなり携帯を解約したりと抵抗するのですが、まぁ時間の問題でした。

次作では親友の小夜美さん共々単なるお邪魔キャラという扱いになってしまうのがアレなんですが、元々ギャルゲーのヒロインにしてはスピード狂、プヲタというネタ的要素が強いところも関係しているのかもしれません。前作の小夜美さんは会話の中だけの登場ですが、ほたるが中学生の頃の写真に一緒に写っているのがそうなのかな?まぁ直接シナリオに関係しないのに顔見せだけで出てくるのも不自然ですし、このぐらいの露出が丁度いいのかもしれませんね


総論

シリーズ作品として前作のフォーマットおよび設定を踏襲しつつ、恋愛感情の細かな変化を上手く表現できていると思います。
登場するヒロインの設定があまりにテンプレ通りなのがシナリオ全体の意外性に欠けるところはありますが、むしろ本シリーズがそのテンプレを確立したと言ってもいいんじゃないでしょうか

本文にも書きましたけど、今回は主人公の設定がフラットで過去のしがらみやら何やらがない分、唐突な自分オチの展開がなかったのは評価できますね。キャラクターデザインは前作同様ややシルエットが細すぎるきらいはありますけど、透明感というか清潔感があります。髪型は前作に比べてデフォルメが強調されていますが、カラーは基本地味目なのがいいバランスとなっています。

ヒロインの設定は南つばめ以外は前作の発展系。それを裏付けるように鷹乃=詩音、希・望=みなも、と前者は鷹乃の自宅である本屋の常連、後者は美術部で接点あることがシナリオ中に言及されています。メインヒロインの実の姉である静流は小夜美と友人であることが何度も出てきますし、巴と音羽かおるには直接接点はないですけど、類似性は否定できないでしょう

シリーズを通してのバイプレイヤーである稲穂信君は特定のヒロインやシナリオに直接かかわることはなく、立場はあくまで傍観者のそれであり、あらゆる事象のきっかけに過ぎません。対する中森翔太君は南つばめシナリオに大きく関わっていますけどその他は割と淡泊。ほたるルートにおける三角関係の一角にしては存在感が薄いと思っていたところの意外性は抜群でしたけどね


初回限定盤にはヒロイン役の声優さんの収録現場やインタビュー映像を観ることができます。DC版のみかどうか分からないですけどね。

あとDC版にはダウンロードコンテンツとしてアペンドシナリオがありまして、勿論配信サービスはとっくの昔に終了しています…が、次作である『想い出にかわる君』のゲームディスクにオマケとして収録されています。容量の関係でいっぺんにコピーできないのが面倒なのですが、こういうフォローは嬉しいですよね。一応一通りプレイしましたけど、一部を除いて当然音声は収録されていません。多少読み応えがあったのは本編に連なり3分割された中森翔太君視点のシナリオくらいですかね。あとは前作の三上智也が登場するものとか、どちらかというとネタ的なものが多く、ぶっちゃけテキストのデキは同人による二次創作レベルなんで特段の価値はありませんw

前作のプレイから2年ぶりのシリーズ作品ということで細かい部分で記憶が薄れてましたけどまぁ問題ないレベルでありました。やることは同じでも前作とは明らかに違うコンセプトも上手く機能していますし、シリーズ人気を決定づけた完成度であったことは間違いありません。次にシリーズ作品をプレイするのはいつになるのかまったく見当がつきませんが、ゆっくり追いかけていきたいと思います


  

古い作品なんで最新の機種版はフォローされてませんが、旧版なら今でも安価で購入が可能です。シリーズ未見ならPS2の『~デュエット』がお得だと思います

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